
(kumas氏撮影)
遅ればせながら『京大蝶研の標本箱 京都府の蝶113種・国内の異常型81個体・迷蝶49個体』のお知らせです。
ここのところバタバタとしておりまして、2011年12月の発行から随分と遅れて記事を書いています。
既にどこかでご覧になったりした方もいらっしゃるかと思いますが、一応この本の編集長として何事かを書いてみます。
まず、この本のコンセプトは「
標本を使うこと」です。
標本を死蔵させるのではなく、その本来の目的である記録やその証拠として世の中に出そうというものです。
そのため、重要な記録となる異常型・迷蝶に焦点を当てています。
また、「京都で活動する団体」として、京都の蝶に関する記録を残すために
「京都府の蝶」を113種(載っていないのは5種のみ)、京都府産の標本で表裏図示しています。
これまでの京大蝶研の会誌『ひめぎふ』~『SPINDA No.26』までに掲載された
京都府産蝶類のすべての記録を、本文からの抜粋も含め再編集したCD-ROMを付けています。データ形式はEcxel, PDF, CSVなので汎用性も高くなっています。
さて、標本を使うといっても、ただでさえ壊れやすい標本をデジタルデータ化し、「残す」ためには精密な写真でなければなりません。
そこで蝶研が誇るカメラマン、kumas氏にお願いし、
鱗粉や縁毛の質感まで表現した写真を撮影していただきました。
この本に掲載されている標本写真は全てkumas氏による撮りおろしで、9月中旬からやく1カ月半の間に撮影されたものです。その仕事量は膨大で、日々新聞配達の音を聞いて仮眠をとるような撮影でした。
その画像の編集作業はまた目を覆いたくなるような細かい作業で、これはY.M, Y.N, Y.S, H.W, R.Nの画像編集部隊が奮闘してくれました。特にY.N, Y.Sの2人はほとんど全ての編集作業を次々とこなす非常に頼もしい存在でした。そして、現在鋭意製作中の『SPINDA No.27』はこの2人を中心に作業が進んでおり、近年稀にみる早い発行が期待できそうです。
『京蝶研の標本箱』に話を戻しますと、上記2つのコンテンツの他に、「重要な生態写真」の章や、会員たちのおもひで話、自慢の標本などのコラムなどが用意されており、標本写真のみの絵本ではなく読み物としても楽しんでいただけると思います。
ではここで、ページの一部をご覧いただきましょう。

ゼフの美しさが伝わってきます。

全国的な絶滅種の代表、オオウラギンヒョウモンもこの通り。皆さんの元で永遠にその記憶をとどめることでしょう。
本書は「南陽堂書店」様、「昆虫文献六本脚」様、「滝道昆虫」様、および「双尾Ⅱ」様でも取り扱いいただいております。
直接ご購入を希望される方は、村田(shun.parnasあっとgmail.com)までご連絡ください(迷惑メール防止のため、アットマークを平仮名にしています。)。
京大蝶研公式HP内関連記事http://spinda.seesaa.net/article/237033800.html