干潟で吸水 パラワンアカエリトリバネアゲハ

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クレオパトラの棘を下った川は幅20メートルくらいの河口を経て海に出る。先ほどまでの渓流の景観が一変してビーチになるのは違和感たっぷり。その境目には泥が堆積した干潟があって、干潮時にはシオマネキやコメツキガニの仲間が蠢く。

ここに、かのパラワンアカエリが吸水にくるという。蝶の若い♂はミネラルを求めで吸水する。マレー半島のアカエリトシバネアゲハTorogonoptera brookianaは温泉の染み出す崖に群れる習性があるらしい。しかし、パラワンアカエリT. trojanaはそのような集団はつくらず、干潟に立ち寄って吸水していく程度であるという。その日、吸水シーンは数回見たがいずれも僅か1~2秒で近付くこともままならず、翌日の早朝に持ち越した。

翌朝、7時。干潮に合わせて再び訪れた。川岸を丹念にみていると確かにアカエリが地面にとまっている。下流側、つまり海側から水中に入り、蝶に接近する。大きい。オオアカエリトリバネという別称も納得の存在感。パラワンアカエリの生態写真は数えるほどしか撮影されていないし、この写真も貴重な部類に入るのではと思う。なんせ、これだけ良好なポイント、状況で1♂しかいないのだから。
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近付きすぎるとふわりと舞い上がる。その間に対岸に戻りレンズを交換する。また地面に落ち着いたら接近する。何とか魚眼でも撮れた。
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岸に生えているのはニッパヤシ。マングローブの縁に生えるヤシである。
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by travel-fox | 2011-10-02 10:00 | フィリピン