前・滝道昆虫さん訪問

5月の話。「タダフタオの標本探してるんですけどないですか」

滝道昆虫の遠山氏にメールすると、
「あるけどどこか分からん」と。
そして暫くして「あったで」とのことなので訪れました。

タイ産のフタオが待っていました。
最近タイの標本は少ないとのこと。
しかもフタオはそれほ人気が高くないので尚更手に入りにくい旨のお話を伺いました。

この日の訪問の目的は、ずうずうしくもその貴重な標本をお譲りいただくほか、
文献を見せていただくことでした。

フタオの東アジア~東南アジア(にしかいないんだけど)の変異を調べるためです。
中国の図鑑、D'ABREAなどを見て読んで書き写していきます。
そして遠山氏が大事そうにある本を持ってこられました。
「ザイツみる?補遣もあるで?」
「ザイツホツイ?」
話には聞くザイツ図鑑、初めて手にとって見ました。
「これな、版画やで」
驚きました。これまでに見たどの図鑑より、蝶が活きていました。
当時はコピーなんてありません。1色ずつ版があって初めてできる版画なんです。
何冊存在するのか知りませんが、すべて手作り。
唖然としました。
インクや顔料が紙に直接載っている分、立体的に見えるのか、
蝶の翅をそのまま貼り付けたような感じがします。

再現が難しそうなジャコウアゲハ属なんかもしっかりと質感が伝わってきます。黒1色に見える部分も良く見ると何色も重ねてできた深い色。

そして、問題のフタオ。
裏面はなんと、銀泥でした。
かねてからフタオの裏面は銀泥のっけたみたいやなと思っていましたが
ザイツさんは銀泥つかって再現してました。

あんな図鑑を手にする日はくるんでしょうか。


この日、マボロシ(特にvol.1)の図鑑セットをお譲りいただくよう懇願したのでした。
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by travel-fox | 2012-07-24 21:01 | 近況報告